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冷却水(クーラント)って何?減ったらどうなる?原因と対策方法は?

冷却水(クーラント)って何? 減ったらどうなる?原因と対策は?
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冷却水(クーラント)という言葉を聞いたことがありますか?聞いたことがなかったり車にあまり詳しくない方でもその名前からある程度の役割が予想できるかもしれません。

冷却水はクーラントとも呼ばれており自動車の心臓部とも言えるエンジンがオーバーヒートしないように冷却するための役割を担っています。

エンジン始動中はエンジン内部で燃焼(という名の爆発)が常に行われており非常に高温になっています。そのままにしておくと、オーバーヒートしてしまうのでエンジンを冷却する必要があります。

そこで、クーラントと呼ばれる冷却水をエンジン内部に循環させることで熱を持ったエンジンを冷却させているという仕組みになっています。

エンジンを冷却したことで今度はクーラントが熱を持つことになります。熱を持ったクーラントはラジエターに送られて再び冷やされます。冷やされたクーラントは再びエンジンへ送られエンジンを冷却します。

このようにクーラント(冷却水)はその名の通り高温になったエンジンを冷却しエンジンを一定の温度に保つためのものとして使用されています。

さて、そんなエンジンを冷却するために欠かすことのできないクーラントですが、実は自然と減っていってしまうものでもあるのです。それだけに日頃の点検が欠かせないという話なのですが、普段きちんと点検をしている方は一体どれだけいることでしょうか。

クーラントがしっかりと規定量入っていないとエンジンがオーバーヒートする原因となってしまい、何十万もの修理費が必要になることもあります。

そこで、この記事ではクーラントに関する疑問についてわかりやすくかんたんに解説していきたいなと思います。少々長くなりますが最後までお付き合いください。

Contents

クーラントの種類

クーラント

さて、クーラントの役割については先ほど書きましたので大体わかっていただけたかと思います。ですがひとえにクーラントと言っても様々な種類のクーラントがあります。ここではクーラントの種類について解説していきます。

クーラントには色が付けられている

実際にクーラントを見たことのある方は分かるかと思いますがクーラントには赤や緑などの色が付けられています。他にも薄い青やピンク、黄色など様々なバリエーションが存在しますが、あくまで製造するメーカーなどによって色が違うもので性能を表しているわけではないので注意してください。

一般的に多く見られるのは赤と緑ですが、なぜ着色されているのかというと誤って飲み込まないように着色されています。「車に入れるものを飲む人なんていないでしょう?!」と思った人もいることでしょう。

ですがエチレングリコールが主成分となっているクーラントは匂いを嗅ぐと非常に甘ったるい香りがするのです。そして舐めてみるととても甘い味がするんですよ。なので間違えて誤飲してしまう可能性が十分にあり得るのです。それを防ぐために分かりやすく毒々しい色が着けられているんですね。(人体にとって毒なので絶対に飲まないでください)

ロングライフクーラントとスーパーロングライフクーラント

今までクーラントと略していましたが一般的にはロングライフクーラント(LLC)と呼ばれています。こちらはごく一般的に使用されているもので交換の目安は約2年だと言われています。車検整備の時に同時に交換をするという方も多いのではないでしょうか。

対してスーパーロングライフクーラントですが、こちらは比較的最近使われるようになってきたもので最近の新車を購入するとこのスーパーロングライフクーラントが最初から採用されていることが多くなっています。

名前からも想像がつくかと思いますが、交換目安はなんと約10年だとも言われています。そりゃ名前にスーパーロングと付けたくもなりますよね・・笑

ちなみに、自分の車にはどっちのクーラントが入っているのか?というのを判断するにはボンネットの裏側を見てみてください。「エンジンサービス情報」などといったステッカーが張り付けてあり、そこに色々と書かれています。

クーラントに求められる性能

クーラントの役割はエンジンを冷却することですがその性能を最大限に発揮するために、防腐性防錆性不凍性と言われる性能が求められています。

一般的なロングライフクーラントの交換目安は約2年、スーパーロングライフクーラントでは約10年と長期間交換をしないことになります。

この間にクーラントが腐ってしまったり錆が発生したりするとラジエターを含め、冷却水が循環する場所全てに錆が付着することになってしまいます。

その結果ラジエターや各経路が錆で目詰まりを起こすことでクーラントを正常に循環させることができなくなりエンジンを冷却することができずにオーバーヒートを引き起こす原因となってしまいます。

また、寒冷地などでも凍らないように不凍性が必要です。たまに水道水の水のみを入れて冷却水として使っている方がいますが、錆の発生や寒冷地では凍ってしまうなどの問題があるため、かならず専用のクーラントを使うようにしましょう。

水道水はクーラントの代わりになるのか

結論としては水道水はクーラントの代わりになります。むしろ冷却性能だけであればクーラントよりも不純物の入っていない真水の方が上なくらいです。

ただし先ほども述べたようにただの水だと錆が発生したり寒冷地では凍結の恐れがあるのでクーラントが足りない時などのあくまで応急措置で補充などの一時的な代わりとして使用できるくらいに考えておいたほうがいいでしょう。

クーラントの交換目安

クーラントの交換目安は最初にも書いた通りロングライフクーラントであれば約2年、スーパーロングライフクーラントであれば約10年となっています。

ただし、車の保管状態や使用方法によってはもっと短くなることも。年数だけではなくクーラントの色に注目してみることも必要です。

クーラントは基本的にはキレイな赤や青色をしていますが、錆が発生したり腐ったりしていると茶色がかった濁った色になることもあります。そうした場合はラジエターが詰まる前に早めの交換を行うようにしましょう。

そうした観点からするとクーラントの交換目安は色からも判断することができるので、色の違うクーラントは基本的に混ぜないで使用するようにしましょう。

冷却水が減る原因は?

クーラントはしっかりとキャップを締めていたとしても自然と蒸発してしまいます。(少量ですが)なので少しづつ減っている場合にはそこまで気を付けなくてもいいかもしれませんが、大量に減っている場合はどこかから漏れ出している可能性があります。いくつか原因を紹介するのでよく確認しましょう。

自然蒸発

先ほども書きましたが少し減少しているくらいであればこの自然蒸発が考えられます。簡単なチェック方法としてはボンネットを開けてリザーバータンクを見てみましょう。

エンジンルームには色々なものがありますが、緑や赤、青色などの液体が入っているタンクなので比較的見つけやすいと思います。

リザーバータンクを見つけたら目盛りを目視で見てみましょう。この時それほど減っていなければそこまで気にすることはありません。

ラジエーター

ラジエーター本体やラジエーターホースの劣化が原因でクーラントが漏れ出すことが多くあります。ラジエーターは走行中に石がなどが当たり傷がつくことで起こる場合が多く、ラジエーターホースは主にゴムの劣化によるひび割れなどが主な原因としてあげられます。

車が停車しているときに前方部分(ラジエーターがある位置です)に水が垂れている場合はラジエーターからの水漏れを疑ってみましょう。垂れている水の匂いを嗅いでみて甘い香りがしたらそれはクーラントの可能性が高いです。

ウォーターポンプ

ウォーターポンプはエンジンを冷却させるためにクーラントを循環させるための部品です。このウォーターポンプは多くの場合ガスケット等を挟んでエンジンに直接取り付けられています。

このガスケットが熱や経年劣化で摩耗することでクーラントが漏れ出す原因となってしまいます。簡単なチェック方法としてはエンジンルームを見た時にエンジンに緑や赤色の液体が漏れ出した後が残って見えることがあります。

なので、エンジンを眺めた時に緑や赤色っぽい汚れが見えた場合、ウォーターポンプからクーラントが漏れ出している可能性があります。

リザーバータンク

クーラントを貯蔵しておくためのリザーバータンク本体から漏れ出すということも多くあります。リザーバータンクはプラスチックで作られていることが多く劣化しやすい部品です。熱はもちろん経年劣化によるひび割れが原因でクーラントが漏れ出す原因となります。

簡単なチェック方法としては、見た目で亀裂やひび割れを確認すること。そしてやはりリザーバータンク周りにクーラントが漏れ出した形跡を確認することです。もし緑や赤色の汚れが周辺にある場合はリザーバータンクから漏れ出している可能性が高いです。

冷却水(クーラント)は定期的な点検と補充を!

いかがでしたでしょうか。クーラントは交換が必要となるスパンがオイル交換などと比べると長いためついつい日頃のチェックを怠りがちになってしまいます。

ですがチェックを怠った結果、クーラントがうまく循環しないとエンジンがオーバーヒートを起こしてしまい高額な修理費用が必要となってしまうことも・・。

クーラントの漏れは目視や匂いなどでチェックできる場合が多いのでたまにでいいのでエンジンルームをよ~く覗いてみるというのもいいのではないでしょうか。

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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