洗車のついでに汚れの気になるフロントガラスの内側を拭いてみたけれど奥まで手が届かず、思ったように綺麗にならなかったりしてイライラしたことはありませんか?
車種にもよるのですが、車のフロントガラスって傾斜の強いタイプだと姿勢が苦しく、無理をして拭こうとすると肩や腰を痛めてしまうこともありますよね。
何とか頑張って拭けたと思ったら拭きムラや白いスジが残っていて思ったように綺麗にならず、汚れがあると分かっていてもついつい放置してしまう人も多いと聞きます。
ですがこうした汚れを放置していると視界の悪いまま車の運転をしなくてはならず、特に夜間走行時などでは光の乱反射などもあり大変危険な状態になってしまいます。
今回の記事ではそんなフロントガラスの正しい拭き方やおすすめの掃除方法について解説していきます。少々長くなりますが最後までお付き合いください。
Contents
フロントガラスの内側が汚れてしまう原因
フロントガラスの外側が汚れるのはなんとなくわかるけど、どうしてガラスの内側が汚れるの?と疑問に思う方も多いかもしれません。
まずは簡単にフロントガラスの内側が汚れる原因を確認しておきましょう。
汚れの原因その1:埃(ホコリ)
フロントガラスが汚れてしまう原因の1つとして埃(ホコリ)があげられます。ドアや窓の開け閉めであったりエアコンの外気導入などが主な埃の流入源となっています。
汚れの原因その2:手垢(皮脂)
フロントガラスに触れてしまって手垢が付着してしまうというパターンも結構多いんですよね。皮脂汚れなので普通に拭いただけでは中々落とせずそのまま残ってしまいます。
汚れの原因その3:タバコのヤニ
喫煙者に限りますが、車内でタバコを吸う方の場合には部屋の壁紙が黄色くなってしまうのと同じように車内でもヤニ汚れが蔓延しておりこれには当然ガラスも含まれています。
水性汚れと油性汚れの特徴を把握し適切な道具を使用する
ガラスの汚れをタイプ別に分類すると水性汚れと油性汚れの2つに大きく分けることができ、それぞれの汚れの特徴を知ることで効率よく汚れが落とせるようになります。
それぞれの汚れにあった道具を用意する
まずはフロントガラスの汚れを落とすのに必要な道具を揃えましょう。水性汚れと油性汚れでは使用するものが違うのでそれぞれ用意しておきましょう。
必要な道具その1:バケツ×お湯(用意できない場合は水でもOK)
水拭きして水性汚れを落とすために使用します。お湯の方が汚れが落ちやすいのでおすすめですが、どうしても用意できない場合は水でも大丈夫です。
必要な道具その2:無水エタノール
水拭きでは落ちなかった頑固な油性汚れを落とすために使用します。無水エタノールを使用することで残った油脂を綺麗に落とすことができます。
必要な道具その3:マイクロファイバークロス(2枚)+タオル1枚
水性汚れを落とすためのものと油性汚れを落とすものとで2種類のマイクロファイバークロスと仕上げの乾拭き用に綺麗なタオルを用意してください。
正しい手順でフロントガラスを拭いていく
必要な道具が揃ったら次は実際にフロントガラスを拭いていきます。正しい拭き方の手順をお伝えするので是非参考にしてみてくださいね。
手順1.水拭きと乾拭き
まずは用意したバケツにお湯(水でも可)を張り、油汚れのない綺麗なマイクロファイバークロスをたっぷりと濡らしてからきつく絞ってフロントガラスを拭いていきます。
拭き上げる際にはぐるぐると適当に拭き上げるのではなく、タテヨコタテヨコと規則的に拭き上げることで拭き残しも少なく綺麗に拭き上げることができます。
また、拭き上げるときに油汚れのあるマイクロファイバークロスを使用すると逆にガラスに汚れが付着して伸びてしまうので絶対に綺麗なものを使用するようにしてください。
水拭きが完了したら乾いたマイクロファイバークロス(タオルでも可)に取り換えて乾拭きをしていきます。ここでもタテヨコタテヨコと規則的に拭いていきましょう。
油性汚れがなく水性汚れのみの場合はこれだけで十分綺麗になるはずです。油性汚れがある場合やエタノールを使ってもっときれいにしたい場合は次の工程に進みましょう。
手順2.エタノールで拭く+乾拭き
手順1で水性の汚れは落とせているので次は油性の汚れを落としていきます。綺麗なマイクロファイバークロスにエタノールを付けタテヨコと規則的に拭き上げていきましょう。
この際、車内にエタノールが垂れないようにマイクロファイバークロスにはエタノールを大量に付けずに少量ずつ付けて丁寧に拭いていきましょう。
一通りエタノールでフロントガラスを拭き終わったら汚れのない綺麗なマイクロファイバークロスを使ってムラのないように綺麗に乾拭きをしていきます。
ムラなく綺麗に拭き取れればこれにて完了です。頑固な油性汚れも落ちてきっと綺麗なフロントガラスに生まれ変わっていることでしょう。お疲れさまでした。
作業をするときに気を付けたいこと
作業をするときには気温の高い日や日差しの強い日は絶対に避けるようにしましょう。水分がすぐに蒸発してしまいウォータースポットなどの原因となってしまいます。
なのでこうした作業をするときには曇りの日や気温の低い日、朝方や夕方、もしくは車庫や日陰などで作業をするとより効果的に作業を進めることができます。
また、フロントガラス内側に貼ってある車検・点検ステッカー、ナビやドライブレコーダーなどのフィルムアンテナが張り付けてある場所は強く触れないようにしてください。
車検・点検ステッカーが剥がれてしまうと再発行をしてもらわなければなりませんし、フィルムアンテナが剥がれてしまうとナビやドライブレコーダーが正しく作動しなくなってしまう可能性があるので注意してくださいね。
マイクロファイバークロスは常備しておきたいアイテム
この記事ではフロントガラスのクリーニングに使用しましたが、他にも洗車の拭き上げや窓ガラスが曇ったときの拭き取りなどにも使用することができる役立ちアイテムです。
クルマ好きはもちろんそうでない方にもきっと役に立つアイテムなので車のダッシュボードやトランクの中に入れておくなどして1台に1つは常備しておきたいアイテムです。
まとめ
フロントガラスが汚れているからといって闇雲に作業をしても正しい手順と道具を使わなければ中々思ったように綺麗な状態にはなってくれません。
ですが、それぞれの汚れの特徴を知って正しい手順と正しい道具を使用することで簡単にフロントガラスをピカピカにすることができるようになります。
今回お伝えした無水エタノールを使用したクリーニング方法はディーラーなどでも実際に行われている方法で”プロ”が仕事として実際に行っている作業です。
使用するものはプロと同じですが作業自体はとても簡単なのでクルマ好きはもちろん、初めてフロントガラスを掃除するという方でも安心して作業できると思いますよ。
ガラスは1度綺麗にしてしまえば後は定期的にメンテナンスをしてあげれば綺麗な状態を簡単に保つことができます。1度休日にゆっくりと作業してみてはいかがでしょうか?
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